





酒井順子さんの『木曜日を左に曲がる』評
片岡義男短編小説集『木曜日を左に曲がる』を、エッセイストの酒井順子さんが、「週刊文春」(2011年9月22日号)で取り上げています。
大人になっても夏の終りは寂しいもので、そんな寂しさとともに片岡義男『木曜日を左に曲がる』を手にとってみた。
短編が、七作。全て、女性が出てきて(全員、美人)男性が出てくるお話。何が起るというわけでなく、血や涙もなく。
しかしこれは、若い作家が書く「何かが起るでもなく」という小説とは、確実に違う本なのである。
(略)
こんな乾いた読み応えの短編もまた、空が高くなってきた季節には合っているのだった。
毎週執筆者の交代する「私の読書日記」欄での紹介です。
2011年9月16日金曜日